第5回コリア国際学園(KIS)文化祭が11月17日(土)に開催され、保護者や地域の方々も大勢参加しました。
この日はあいにくの雨模様でしたが、午前中は、KIS校舎内でトッポッキやチジミ、焼きそばなどの生徒・保護者の模擬店が出店され、また教室内ではフィリピンや韓国、中国での研修旅行や東日本大震災の現地支援ボランティア活動などの活動を紹介した展示も行われました。
1階ピロティでは、「素人広場」と題した空間を活用して、中等部1年生による簡単な英語劇や高等部英語の上級「SKY(空)」クラスによる英語劇も披露されました。
生徒2名による軽妙な司会進行の中、「SKY」クラスの劇は、ノーベル賞作家で米国の文豪ジョン・スタインベックの小説「The Pearl(真珠)」を素材にしたもので、小さなスペースにも関わらず練習の成果を熱演しました。
午後からは、近くの「とよかわいのち・愛・ゆめセンター」のホールに場所を移して、生徒会が主催するクラス・クラブ発表などが行われました。
舞踊部の踊りや世界的大ヒットとなっている「江南スタイル」の軽快なリズムを背にしたテコンドー部による演武に加えて、ダンスや演劇、さらには男女が入れ替わったファッションショーなど多彩な発表となりました。
参加したある保護者は、「KISには自分をまっすぐに表現する子が多いな~と感心しました」と感想を語りました。
最後に、生徒全員が舞台に上がり、在日コリアンのシンガーソングライター尹英蘭さんが作詞・作曲した「ハナ(ひとつ)」(※)をコリア語で合唱しました。
世界の人々が「ハナ」になるよう願った生徒たちの歌声は、今年の文化祭のテーマであった「平和」を象徴する
ものでした。
文化祭にご参加ご協力してくださった皆様に心から感謝致します。
※(歌詞の日本語訳)「私が生まれた時から 祖国は二つでした/悲しい歴史がこの地を引き裂こうとも 互いに求めあった/初めて会えた時どうしよう そんな夢に心躍らせ/どこか懐かしいその笑顔 全てを解き放とう/一緒に歌おう この喜びを誰に伝えよう/この日を待ちわびた 私たちに」