桜がきれいに咲いたその日、コリア国際学園高等部・中等部は新入生を迎えました。中等部には12人の1年生が入学しました。そして、韓国から来た留学生を含めて2人の生徒が中学2年に編入しました。さらに、コリア国際学園の中等部を卒業した17人を含めて、22人の生徒たちが新しく高校1年生になりました。高校1年生から新たにコリア国際学園の生徒になる5人の中には韓国から来た2人の留学生もいます。
韓国、日本、そして「在日」。出身も背景も多様ですが、同じ制服を着て入学式の会場に入場する顔からは、若干の緊張と不安が感じられた一方で、それより大きい期待感も感じられました。
まず、会場の一番前に設けられた椅子に着席した新入生たちに向かって、コリア国際学園の学園長であられる金時鐘先生による開会の挨拶が始まりました。コリア国際学園が設立された背景と目指している目標、そして教育理念である超境人に関する金時鐘先生のお話は、新入生にとって新鮮に感じられたと思われます。一方、在学生にとっては改めて捉え直す良い機会になったでしょう。
続いて、来賓として茨木市議会議員の中村信彦氏からお祝いの言葉がありました。多様な側面でコリア国際学園が茨木市に貢献している事、そして新入生と学校の発展を応援する温かい祝辞でした。
次に、コリア国際学園の理事を代表して寺脇研先生が歓迎の挨拶を述べられました。京都造形芸術大学の教授でもある寺脇先生は、芸術を通して世界の平和を展望する京都造形芸術大学について語られ、コリア国際学園も京都造形芸術大学のように、社会、そして全世界に貢献する学校になると確信を持って話されました。
最後に、コリア国際学園の金淳次・新理事長の挨拶がありました。金淳次・新理事長は、理事長として、学校を愛する一人として、この学校の生徒や保護者のために最善の努力を傾けると約束されました。
このような、様々な方からの歓迎辞を受けて新入生の代表は、コリア国際学園の一員であるという自負心を持ち、皆の前で宣誓を行いました。
中等部の代表は中等部1年生の金一雅さん、高等部は高等部1年生の康村一真さんが、コリア語と日本語で立派な超境人になることを誓いました。
コリア国際学園もすべての学生が境界を跨ぐ超境人になれるように頑張ります。