Loading...

2013年度第4回卒業式式辞(校長 金龍満)

 本日、第4回卒業生皆さんの卒業を教職員一同心よりお祝い申し上げます。

またこの卒業生たちに今日まで心を尽くして支えてくださった保護者の皆さまにもお祝いとお礼を申し上げるとともに、この学生たちを導いてきた教職員皆さんの苦労についても感謝申し上げたいと思います。
そして、お忙しい中、卒業式を祝っていただくため、参席いただいた本学園宋在星理事長をはじめ、内外来賓の皆さまにも深くお礼申しあげます。
 
卒業生の皆さん。
 
皆さんは境界をまたぐ越境人を育成するという建学精神の本校に入学し、その間、熱意をもって指導していただいた先生たちと一つになって努力してきた結果として、時間や地域、知識、属性の境界をまたぎ、これらをリンクすることのできる能力まで備え、持続可能な社会を創造する次世代として遜色のない、学力と人格を兼ね備えた人材としてこの場に立つに至りました。
特に皆さんは中1からこの学校に入学し、6年間、すべてを自分で切り開いていったパイオニアでした。その結果、皆さんはどの先輩たちよりも英語、韓国語、日本語に堪能で、質の高い学力を備えた学生としてこの学校を卒業することになりました。 
このように成長した皆さんに劣らず、本校も設立当初に比べ、飛躍的に発展した名門校になりましたが、この発展の主役がまさに皆さんでした。
 
愛する卒業生の皆さん。
 
皆さんの卒業は高等部課程の終わりとはいえ、また別の課程の始まりでもあります。
一年の最後の一日が終わったその瞬間に一月一日が隙間もなく続くように、卒業もまた新しく始まるもう一つの世界のスタートラインとすぐにつながっています。
 
皆さんは普通教育の課程を終え、いままでの青少年という拘束を脱ぎ捨て、成人としての新しい出発をします。
成人とは自ら判断し行動し、その行動に対する責任も負わなければなりません。
 ご両親と先生たちの保護を受けてきたなら、今後は険しい競争社会で自分の前途を自ら開拓していく生き方を取らなければなりません。
干渉と統制から離れ、自由を享受することになりますが、その分、すべての意志決定を自分で下し、取った行動ごとに責任が伴うことになります。
 卒業生の皆さん。
 
これから社会人としての新しい始まりも皆さんがこの学校で培った開拓者的姿勢で生きていけば、皆さん個人の発展はもちろんのこと、皆さんの前に広がる社会を一層発展させうることと私は確信しています。
今後、大学に進学してもこの学校におけるパイオニアとしての姿勢を堅持し、間断なく努力すれば必ず成功するものと思います。
 
今後、皆さんは旧ドイツ帝国の若き研究者たちが数多くの特許を得る創意的研究をして、先に産業革命を起こし、大きく発展したイギリスに追いついた例、今日、小さいながらも強国として名をはせているスイスやイスラエルの大学生、若い研究者たちが個人ベースの先端産業を担う人材になったように、社会を開拓するパイオニアになるよう切に願います。
 
これから学校を出ていきますが、少しも緊張感を解かないで、一途な気持ちで努力し、大学に行っても専攻分野を開拓するパイオニアになるよう切に願います。

そして、未来について、いつも希望と夢をもって将来を設計して生きる態度と、親と年長者を尊重する態度を持ちながら、自分よりも他人に配慮することができ、同時に、自分のことも十分考えるような開拓者的人材になることを望みます。
 
最後になりますが、皆さんと生涯の縁を結んだこのコリア国際学校を母親の胸のように思い、どこで生活してもここで受けた教育の価値を心に刻み、勤勉に、正直に働き、多くの実を結び、またその実を多くの人と分かち合うような人になるようお願いします。
これから最高の名門校に発展するだろうこの母校にも忘れず訪ねて来て後輩たちを指導し、引っ張ってくれることをお願いします。
 
もう一度、皆さんの卒業と社会人としての出発をお祝いし、無限なる可能性をもった皆さんの潜在能力が新しい世界で開拓者の力として花咲き、国際社会の発展の先頭を守るパイオニアになることを願いつつ、式辞に代えさせていただきます。
 
卒業生たちを育ててくださった保護者の皆さまに重ねて感謝とお祝いの挨拶を捧げます。参席していただきました来賓の皆さまにも重ねてお礼申し上げます。

2014年2月15日
校長 金龍満