「24時間サッカー&CA」を成功裏に開催②

7月6日(土)の午後2時からは、「学校は本当に必要か」をテーマにした対話の場「哲学カフェ」が開催されました。
20人から30人の3グループに分かれ、コーディネーターは大阪大学の超域イノベーション博士課程プログラムの大学院生らが務めてくれました。
KISの中高生をはじめ他の学校の高校生、大学生、地域の大人、教員、保護者、メディア関係者など各人が自分の思いを自由に語りながら対話を深めました。この間もずっとサッカーは続きます。

夕食はKISの1階ピロティーを会場に、関大サッカー部で作っていただいた豚汁と生野コリアタウンから取り寄せた韓国料理や空揚げなどで、子どもたちと大人、サッカー部の大学生などが所狭しと食事をする様子は圧巻でした。
途中には、KIS近くの大阪茨木モスクで礼拝を終えた、イスラム圏からのビジネスマンや留学生などが会場を訪れ参加者と交流する姿も印象的でした。

その後、チャリティーオークションの収益金を寄付する3つの社会貢献プロジェクトのプレゼン会が行なわれました。最初のプレゼンターは、震災復興NPO「心援隊」の藤井葉子さん。
この団体は東日本大震災の直後から活動を始めた団体で、被災者のうち乳児と母、妊婦の方々を放射能からの緊急避難を手助けした団体。現在は、被災地の子どもたちを夏休みに大阪に招いて、思いっきり遊んでもらう活動に取り組む「疎開・保養プロジェクト」を実施しています。
藤井さんは、これまでの活動の経緯等についてパワーポイントを使いながら熱心に語りかけました。

続いて、京都サンガFCのゼネラルマネジャーの祖母井秀隆さんが、知人のボクシング元東洋太平洋ライト級チャンピオンの坂本博之さんが取り組むDVなどの被害に遭っている子どもたちのサポート活動について報告されました。
最後に、KISの第1期卒業生で、立命館アジア太平洋大学(APU)に通う宋宇蘭さんらが取り組むアフリカのボツワナ共和国の子どもたち1400人とAPUやKISの学生ら一人ひとりを手紙で結びつける「Blue Sky Project」について、ボツワナからAPUに留学しているワメさんと一緒に報告を行ないました。会場からは、それぞれのプロジェクトに支援する賛同の拍手が巻き起こりました。

さて、いよいよチャリティーオークションの開始です。
今回、関大サッカー部の島岡健太監督、KISの文弘宣副理事長(INAC神戸会長)をはじめとする多くのサッカー関係者が今回のイベントの趣旨に賛同・協力していただいた結果、イタリアのインテルで活躍する長友佑都選手や日本代表の遠藤保仁選手、なでしこジャパンの澤穂希選手などプロサッカー選手の直筆のサインが書かれたユニホームやスパイクなど60点あまりがオークションに出品されました。
会場は一気に熱気に包まれ、歓声やどよめきがあちこちで起こる中で次々とグッズが売られていきました。
あこがれの選手のグッズを手に入れた子どもたちだけでなく、大人たちも楽しい一時を過ごしました。

午後9時にオークションが終了した後、子どもたちは自宅への帰路につき、残った大人と大学生らによって、大人の「哲学カフェ」~地域を耕すとは?!~が行なわれました
。地域の大人やアルバニアから大阪大学に留学している学生やバングラデシュ人のビジネスマンも参加しました。
「7年間、この地域に関わってきたが、こうした多様な人々が一つに集まり地域について語り合うのは初めての経験だ」という意見が印象的でした。
深夜から朝方にかけて、関大サッカー部のメンバーがサッカーを交代で続けます。

翌日7日(日)の朝には、いよいよ24時間サッカーのクライマックス。関大生やKIS生徒らが狭いグランドで一生懸命ボールを追いかけます。
周囲の大歓声の中で、ラスト3分で3点差。24時間の終了カウントダウンが始まり、なんと最終418対418の同点のまま終えました。
どよめきと歓声が上がりました。周囲の参加者たちは、すがすがしい笑顔で「楽しかった」「面白かった」の声があちこちから聞こえました。
閉会式のあいさつで関大サッカー部の島岡監督は「24時間もサッカーをやって、最終、偶然にも同点で終わるとは何か『分かち合う』という、人間のもつべき本性の一つが表れているようだ」と語りました。

今回のイベントを通じて、サッカーと対話がもつ「気づく力」「つなぐ力」について参加者の方々も、それぞれ実感する機会となったのではないでしょうか。
関大サッカー部のコーチで、今回の企画の中心的役割を担ったKISの体育科教員の廣田先生は、「今後、この地域で子どもたちを対象に英語と対話や掃除を組み入れたサッカースクールを皆さんと一緒になって立ち上げたい」と今後の抱負を語りました。
今回のイベントに賛同・協力してくださったプロサッカー選手をはじめ多くの関係者の方々に心から感謝致します。



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