自主的なトークサロンである哲学カフェの第9回目が9月28日(金)、生徒・教職員をはじめメディア関係者、関西大学・大阪大学の学生など17名が参加する中、開催されました。
この日はKISの前期日程が終わり、翌日から秋休暇。
午前中での授業終了後の午後1時30分から3時間にわたり「いじめについて」をテーマに対話を繰り広げました。
最初に英語科のジェレミー先生から問題提起があり、いじめによって自殺した子どもを主題にした短い米国映画を観た後に、2グループに分かれて議論を始めました。
議論は、「いじめとは何か」「どうすればいじめはなくなるのか」を軸にして進められました。
「『いじめ』と『いじる』はどう違うのか」という論点では、「『いじめ』は、最初から相手とコミュニケーションをとることを目的とするのではなく、『いじる』は一応相手とのコミュニケーションをとろうとする姿勢のある点がちがうのでは」などの意見も出されました。
また、生徒からは自分自身のいじめられた経験を踏まえて、「加害者は変わらないのでは。
自分自身が環境や考え方を変える方がよい」との意見も語られました。
「第三者の友だちや先生などの人権意識がいじめを減らすためには重要」「同質性を強いる日本社会や組織が問題。
もっと風通しの良い空気感を作ることが大切」などの意見も出されました。
全体ディスカッションでのKIS生徒の「人間社会である以上いじめはなくならないから減らしていくという立場ではなくて、いじめをなくすと一人ひとりが、学校がまずはっきりと宣言することに意味がある」という指摘が印象的でした。
これからもKISでの哲学カフェは続きます。