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東アジア・フォーラム-第4回準備セミナーに参加

UESCO School 東アジア・フォーラム-第4回準備セミナーに参加

“なんとかなる”からの脱却‐“次へつなぐ”へのパラダイム・シフト ~

「今」。今、まさに、起こっている、こと。
日本を取り巻く事態。特に“領土問題”は、風雲急を告げていると言っても決して大袈裟ではなく、日々流されるニュースで、日本に住んでいる全ての人が、否、世界の人々が、心穏やかざる・落ち着かざる、そして、漠然もした・具体的な…「不安」として、その「不安」を、まさに体で感じていることは間違いないでしょう。
時代は…国際化。ボーダレス。異文化理解に多文化共生…と言う。
これらの言葉を聞いて久しく、その時間の経過は、風化をよしとしない人類の可能性を知ることができるとも言えるが、ある種の苛立ちとともに、それはゴールの見えない霧の中、勇気をもって一歩踏み出せの勇気転じて無謀の強要、はてさて、今日もご飯を食べられる“小幸せ”を噛み締めるべき哉、否哉の逃避行。
そう言えば、僕は教師だったと思い出す。
しかも社会科の教員だと思い出す。これではいかんと思考のスイッチを入れるが、もはやこれまでと感じるこの閉塞感は何なのか。
一人悶々、独り喧々。
そして目の前の現実。。。
2013年1月に予定されている「東アジアフォーラム」を開催できるのか?
それをステップとして、2014年11月に、世界33ヶ国の高校生たちを日本にむかえ、「UNESCO 高校生世界フォーラム」国際会議を開けるのか!?
まずは、2013年の東アジアフォーラム。韓国・中国から高校生達を、ホスト国としてむかえられるのか?この事態は、決して「韓国」・「中国」という国家単位を示す“抽象概念がやってくる”のではなく、自分も含め具体的な個体としての“(ことばを発し汗をかく)個性をもった個人・性格を持った個体としての個々の人間が来訪する”のである。

確かに、個々の存在は、所属する国を体現する最小単位ではあるのだろうが、それ以前としての独立した人格ということも忘れてはならない。
「会議を開く」という抽象的な状態を説明ではなく、具体的に、海外からゲストを迎える、であり、自宅であれば、『チャイムが鳴らされ~玄関を開け~挨拶をし~荷物を預かり~リビングに招き入れ~道中をねぎらい~お茶をすすめる』…これら一連の具体的な行為・活動は、決して「国際会議を開催」という単なる“表現”ではなく、座標点を同じうし、同じ空気を吸う現実世界。
  否が応でも緊張は高まります。
  

さてさて。
第4回準備セミナーは、2012年10月7日(日)、大阪府立大学中之島サテライトキャンパスで、たっぷり丸一日、行われました。今
回のチームKISは…
  本年度赴任のジェレミー・アンドリュー・ハード先生(英語科)と金明佳先生(社会科)が駆けつけてくれました。お二人とも、お休みをつぶしての“手弁当”参加です。わざわざの参加にメンバーみな大喜び。
ふだんサービスを受けることに慣れ、有志の大人の好意を当たり前とする雰囲気がKISの弱点と言えるのですが、UNESCO Schoolのこのセミナーに参加して他流試合を経験することにより、自分を相対化させる術も身につけつつあるので、そのような独善は、少なくとも5名のメンバーには見当たりません。UNESCO効果ですね!!
  議長団の金蓮姫さんと鄭俊くん。鄭俊くんが議長団のリーダーに選出されたようです。みんな議長は初経験。議長の仕事をスケジュール内容によって分割し、一日かけてシミュレーション。
全員が全ての種類を・役柄を体験し、適性を見極める作戦だそうです。
司会役の姜瑜珍さんは、司会メンバー達と司会のセリフ(英語・日本語)を考えシナリオ作成に余念がありません。
議場装飾担当の朴苑善さん。議場の雰囲気を具体的に考えイメージし、アイデアを取捨選択、担当部署内で話し合いが白熱します。
姜瑜羅さん。彼女は、最大人数の渉外部署のリーダー。
まとめるのも・結論を導き出すのも一苦労。このような、責任者としての経験を、高校一年段階でしてしまっては、来年度以降、引く手数多となることでしょう。
  みなさんご苦労様でした!  

最後に。いいことばかりではありませんでした。特に今回は。
日本の、しかも一地方大阪のそれこそ隅々から高校生たちが集まり大所帯。先生方も然り。
悪意はまったく感じられませんが、、、「日本人が…」、「日本に外国人を招く」、「私たち日本人は」、「日本にとって恥ずかしくない」、「韓国と中国からお客さんを招いて日本・日本人がおもてなしをする」的発言群が、そこかしこで。。。
取り立てて問題がある発言ではないと思います。
ごくごくふつうの会話の一コマ一コマのようでもあります。
が、一連の・一定の文脈で聞くと、やはり違和感があります。はたして、「日本人が日本に海外から外国人を招いて」国際会議を開催するのでしょうか…?
ネット全盛の時代。わざわざ飛行機を使って地球温暖化に貢献(?)しながらわざわざ国際会議を開くのですから、もっと別の次元に話の核がありそうなもの…!
そうです!『UNESCO精神』なんです。究極的には世界の平和を希求、を以てUNESCO の目的と存在意義とすると、主権国家同士のやりとりを前提とする国家対国家の構造をこそ脱却し、『(東アジア地域の)UNESCO Schoolが、UNESCO をキーワードに、UNESCO Schoolとして集まって議論を行う』…これで十分なのではないでしょうか?
夏の暑い日に打ち水をする招客の精神は、美しい。そう思います。
しかし、それも行き過ぎると鼻につきます。必要以上に、殊更に、「日本」・「日本人」…は必要ないはず。
UNESCO、で、つながれば、いいんじゃ、ないんです、か´∀`)

合掌

池田千丈こと、池田大介(KIS社会科教諭・UNESCO School担当)