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UESCO School 準備セミナー 校内報告プレゼン会

先日報告した「第3回UESCO School 東アジアフォーラム・準備セミナー(於大阪府立大学)」参加の、今度はKIS校内における『第2回報告プレゼンテーション会』が、前回と同じくコンピューター室で、開かれました。
リーダー金蓮姫さん率いる、姜瑜珍さん(副リーダー)、鄭俊くん、姜瑜羅さん、朴苑善さん、彼ら5名の“チームKIS”は、全国からの高校生たちが大阪府立大学に集い開催される国際会議準備セミナーに参加する毎に、手間暇かけて資料やパワーポイントを作成。
内輪だけで盛り上がりがちなこの手の活動に「“喝‐かつっ”」!『Think and Act』を合言葉に、そして、セミナーにわざわざ陣中見舞いして下さった廣田景一先生(体育‐PE科)からいただいた『でもしか』、つまり、『「KISでもできる」ではなく「KISしかできない」』を目指すべし、をキーワードに…; ①セミナー参加 ②反省会(良かった点・改善すべき点を洗いざらい吐き出し次の目標設定) ③KISでの参加報告プレゼン会 ④反省会…を、くりかえし繰り返し行っていくのです。
う~ん。ここまでくると、禅の修行のようですね~笑(´∀`*)~
閑話休題。
第1回の報告会は、鄭俊くんが担当。第2回は、夏休み直前で物理的に会設定が不可能で、実施しないことになっても仕方がなかったのですが、姜瑜羅さんの頑張りで報告会のかわりに校内新聞を発行し“報告会”としました。

そして、今回、めでたく“第3回”となった報告会は、金蓮姫さんと朴苑善さんの2名が合同チームで担当しました。
金蓮姫さんは、リーダーらしくセミナー全体を把握した“森を見た”内容で、あるいは、そもそも論的原点回帰、「そもそもUNESCOとは何ぞや?」・「そもそもEducation for Sustainable Developmen(ESD)、つまり持続可能な開発って何やねん?』を大きくとり上げ、小気味の良いテンポで説明!
つづく襷(たすき)の朴苑善さん。
「世界の諸問題」を、どこか他所のできごと・他人ごととしてしまう、言わば総称的(?)な、あるいは、ことさらに問題を分類し類型化・整理整頓してしまう抽出論的(?)な、「個別の問題」を集め「さまざまな問題」とせず、「問題の根っこは、実は、いっしょなのでは…」という、野心的で・人情味あふれる語りの妙!
また、「(競争的で勝ち負けを前提とする)ディベート」と「(帰納法的な手法によって全員が意見や考え出し合って必要に応じ“止揚”していく)ディスカッション」の違いを、わかりやすく説明してくれました。
ところで、今回の報告プレゼン会には、Mr.ホイル,ジョン先生とMr.ハード,アンドリュー・ジェレミー先生も出席してくれました。
二人の第一言語はもちろんEnglish~ABC♪。二人に聞いてみると、率直にこう答えてくれました。

「ふだん、KISでは、コリアと日本の雰囲気が満ち満ちており、何やら・何かの、ある種いびつなかたよりを感じていた」とのこと。

それは、生徒も教員もコリア語・日本語しか話さない・話せないということか?
との質問に、即座に「No!」と。

「話す・話せる・話せない、という言語スキル、つまり言語、特に外国語、第一言語以外の言語の運用能力ではなく、常に内へ内へ向かう、(排他的な?)自分無条件肯定型の雰囲気・言動が傾向的に多い中で、このチームUNESCOには外への方向性がある」と。。。
「なるほど!」KISは、ラッキー。
英語圏から来日し、母国語が英語でした、という「だけ」の英語ネイティブ教員としての先生じゃないんですね。。。おふたりは!

“他”との出会いは、ワクワク感はともなうものの、長期的にも・短期的にも、取り込まれる・取り込むか、丁々発止の勝つか負けるかという問題を必ず内包します(きっと…)。
しかし、出会いそのものを拒否する、という手ももちろんあります。
二人が正直に語ってくれた内向き思考とは、このことでしょうか…?
二人は、本年度四月にKISへ赴任。KISのことをあまりよく知りません。
しかし、知らないが故に、より感じることができるのではないでしょうか。
KISは、二人を迎えられて、ラッキー。
そして、そのラッキーを、朴苑善さんのプレゼンで出てきた“止揚”性へと、その高みへ持っていけるかどうかは、内から外へのパラダイム転換が必要なのではないでしょうか。
そのためには、まず、やっぱり、「(他と)出会」わないと、ね!
二人に聞きました。

金蓮姫さんと朴苑善さんのプレゼンはいかがでしたか?

ジェレミー先生:『二人の堂々性と飄々性は、ヨーロッパの対話型教育の中でも十分通用するね!』・『今度、いっしょにセミナーに参加していい?』・『今、KIS平和学センター設立構想があるんだけど、チームUNESCOと相乗りできない? 』。
ジェレミー先生は、彼曰く、“二度の世界大戦を経てEUを実現させた欧州(の中のイギリス)出身”。しかも、国籍はイギリス人だけれども、民族的(?)には、マイノリティーとしてのウェールズ人。僕だから「こそ」・僕に「しか」できないことが(「こそしか」!)、KISに、きっと・必ず、あるはず、と。
つぶらな瞳をキラキラさせていました(笑←失礼!)。
続いて、ホイル先生。
いつもチャキチャキ・キビキビのジョン先生ですね。
ホイル先生:『アメイジング!アメイジング!ちっちゃい彼女が大きく見えたよ。華奢な彼女が堂々と見えたよ。辞書的な説明の部分もあったけど、後輩たちを教え導くためには必要なこと!』・『専門用語を使うと、一見完成度の高さは示せるようだけど、実は言語の“伝える”という側面では、その部分から遠ざかっているとも言える。
彼女たちのプレゼンからは、伝える!伝えたい!!伝えるぞ!!!という高貴な義務、そう、使命が感じられたよ~!』
出席に感謝、ホイル(ジョン)先生・ジェレミー先生!
そうそう。事務局からはスタッフの禹由紀さんも出席してくれました。
ふだんクールな由紀さんが、感想を聞くと、顔をほころばせ、こう答えてくれました。
『伝いたいことがある、というのはいいですね☆』、と。
そして、『また行っていいですか』、とも。
ぜひ、いらして下さい!
しかし、問題点も!!!生徒の参加がたった6名…興味のなさか宣伝不足か。
早速問題の分析と改善策を、とのことで、ミーティングを召集する金蓮姫さんでした(←おつかれさまっ)!
何事も、回数を重ねるごとに馴れ合いも出てきます。
閉塞感も漂ってきます…そこへ…
高等部2年生の岩田有華さん(前回セミナーでは、立派に堂々と、韓国研修行きで欠席の姜瑜珍さんの名代をこなしてくれました!おみごと!)、梁英理さん、檀野由佳さん、朴苑眞さん(KIS学生会現会長)、金俊くん、留学生高等部2年生の裵彩原さん、1年生の邊廣烈くんの7名が、新たに“仲間”に・仲間入り(*´∀`)
うぇるかむ!
彼らは、UNESCO School東アジア・フォーラム準備のためのセミナーに参加する“チームKIS”の5名をささえる「校内スタッフ」として、かげに日向に頑張ってくれるはずです!7名の動きにも注目ですネ!
ますます目がはなせない“UNESCO School”です!

合掌

池田千丈こと、池田大介(KIS社会科教諭・UNESCO School担当)