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寄宿舎自主企画の第2弾! 講演会「犯罪と幸福」

寄宿舎の自主企画の第2弾として、「犯罪と幸福」をテーマにした講演会とディスカッションが、4月27日(土)に行なわれ、全寮生をはじめ嚴校長や他の学校関係者など34名が
参加しました。

講師は現在、京都府議会議員である酒井常雄さん。
酒井さんは大学卒業後に京都府警に勤務した後、同志社大学体育会サッカー部の監督も歴任している異色の経歴をお持ちの方です。
酒井さんは、寮生たちの関心を引き出す問いかけや臨機応変のグループディスカッションを織り交ぜながら話を進めていきました。
寮生は、出された意見をホワイトボードに
次々に書き留めていきました。

酒井さんはお話の冒頭から「犯罪者が、犯罪を犯す理由は何だと思うか」と参加者に問いかけました。
寮生たちや参加者の大人たちも積極的に質問や意見を出しました。
酒井さんは、これまでの経験を踏まえて、「その理由は、犯人にとってある種の『自由』を獲得すること、『欲望』を満たすこと、『寂しさ』を紛らわすこと」にあると語りました。
その上で、「犯罪によって人の信頼関係が崩れ、ひいては社会のコミュニティが揺らいでいくことにつながる」という観点が大切であると語りかけました。

その後、「幸福を感じる時はどんな時か」というテーマでもグループディスカッションがおこなわれ、このテーマを深めていきました。
「犯罪を生みださない、幸せを作りだす社会の仕組みや文化が何より大切ではないか」との酒井さんの問題提起は、寮生たちの心に残ったようです。
寄宿舎での講演&ディスカッションが終了した後、場所を校舎のⅠ階ピロティに移し、酒井さんを囲んで食事をしながら懇談と「大人の哲学カフェ」が継続され、有意義な一日を終えました。