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KIS後援会設立に向けた集いを開催

KISの財政基盤の強化と会員間の親睦・ネットワークの拡充を目的にした後援会の設立に向けた集いが、6月9日(土)、設立発起人の瀬戸内寂聴さん(小説家/僧侶)らも参加する中で大阪市内のホテルで開催されました。

1部は記念講演として鷲田清一先生(大谷大学教授/前大阪大学総長)が「教育力とは何か」というテーマで約1時間お話されました。
鷲田先生は「教育とは、教え育てるという他動詞で考えるものではなく、そこにいれば子どもが勝手に育つような場所とか空間を作ることだ」と語りました。
今後のKIS教育のめざすべき方向性を考えるうえで、とても示唆的で有意義な講演でした。

2部では設立発起人をはじめ参加者らの懇親会が行なわれました。
最初に設立発起人の志村ふくみさん(染織家/人間国宝)があいさつに立ち、その後瀬戸内寂聴さんが「自分だけが幸せになっても仕方がない。
地球上にいる全ての人が、子どもたちが十分に食べることができ、教育を受けることができる状況にならないと本当の幸せは訪れないと思います。
そのためには、まず話し合うことが大切で、その第一歩がKISの理想にもつながれば私は大変嬉しく思います」とあいさつを述べました。

KIS設立から今日までの軌跡を振り返り、また卒業生たちのメッセージが盛り込まれたDVDを参加者全員で観賞した後も、引き続き設立発起人の中村泰士さん(作曲家)などからもあいさつをいただきました。
懇親会の最後に、KISの崔友群副理事長から今回の集いに参加していただいた皆さんへの感謝の意と今後の協力をお願いする旨の挨拶があり、この日の熱気溢れる集いを終えました。