KISの学園長で、著名な詩人でもある金時鐘先生が、「詩とは何か」をテーマに、1月17日(土)、特別講演を行ないました。
「詩とは芸術の源泉である」という言葉から始まった講演は、コリア語と日本語が混ざりながら進行されました。
金先生は「言葉には霊力がある」ということの意味を人類史の発展から紐解きながら、人間は文字や言葉に一つの意味だけではなくて、もともと多くの意味を込めてきた、と述べました。
また小説と詩の違いについて、「小説は、現実でないことをあるかのように書き表すもの。
詩は、それをそれと言わなくてそのことを感じ、感得させるものである。
詩は説明しない」と語りました。
講演の最後には、詩は「分量は少ないが、読み手が創造力を働かせるという点で詩以上のものはない」と述べながら、自作の詩を朗読されました。
中等部の生徒にとっては少々難しい内容でしたが、金先生の情熱的で論理的な話しとKIS生徒への愛情があふれる姿が印象的でした。