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NPO法人D×P共同代表を講師に特別授業を開催

全校生徒を対象にした特別授業が、7月16日(火)、NPO法人D×P共同代表の朴基浩さんを招いて行なわれました。
テーマは「18歳の進路選択を考える~私とD×Pの経験から」でした。
同NPO法人は「若者が自律する機会を創造し、社会的弱者を生みだすことを予防する」ことをミッションに掲げ、現在は通信高校に通う生徒たちのキャリア教育を学校と連携しながら行なう活動を主に取り組んでいます。
朴さん自身は、「在日」として民族学校を経て高校から米国の学校に転入。
紆余曲折を経験し立命館アジア太平洋大学(APU)を卒業後はマーケティング会社に就職。
その後NPO活動に就くなど異色の経歴の持ち主。

朴さんを取り囲むようにして座るKISの生徒たちに向って、パワーポイントでキーワードとなる数字や言葉を映しだしながら、朴さんは日本社会を取り巻く時代潮流や自分自身の生い立ちについて語りかけました。
ニートが60万人。
非正規労働者が労働者人口の38%である2,000万を越える一方で、日本社会は人口減少と超高齢社会に入っていることなど

そして時折、生徒たちから質問を受けながら進行されていきました。
語り口はソフトながら、問いかけ自体は根本的であるという意味で“ラディカル”なものが数多くありました。
「何のために勉強するのか。
勉強するとはどのような意味があるのか」、「生きる意味は何か。
皆さんはなぜ生きようとするのか」「私を含め親や先生の言うことを鵜呑みにせず、いろんな角度から受けとめることが重要」などなど。

集中している生徒たちの様子が手に取るように分かりました。
20代の若い世代であり、かつ米国やアフリカなど海外でのさまざまな経験を経て、自らの意見を本音で明晰に伝える朴さんの話と存在は大きな影響を与えたようでした。
授業終了後、朴さんは「生徒たちの中に、何かモヤモヤした気分が残れば」と感想を述べました。
今後続編としてKISの「哲学カフェ」にも参加していただくことになりそうです。
KIS生徒と朴さんとの今後の交流が楽しみです。