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体験学習-「リバティおおさか」報告プレゼン会実施

2月22日(金)16時30分から、リバティおおさか体験学習の報告プレゼン会をおこないました。
これは、体験学習に参加しなかった学年に向けて、「こんな話を聞いた」「こんな展示があった」と伝えるために開いたものです。
体験学習直後に手を挙げた8人が、初めてのメンバー構成でプレゼンをおこなった体験でもあります。

このメンバー、準備段階からやる気バリバリ。リバティおおさかは多様なテーマを扱っているのですが、体験学習でメインテーマとして扱った「女性」「被差別部落」「HIV/AIDS」に加え、「在日朝鮮人」「ハンセン病」もテーマとして扱いました。
また全テーマでパワーポイントを使い、前日にはリハもおこなう徹底ぶり。

さて当日。卒業式間近なため歌の練習が入り、15分遅らせての開始となりました。発表者たちにバトンタッチして、さあ始まったのはなんとショートコント。
文字で説明すると少しも面白くないので内容は割愛しますが、一気に場の緊張が解けて和やかになりました。

最初に発表したのは姜待旭さん、姜瑜羅さんの「HIV/AIDS」。
1980年代の新聞記事を交えながら、「エイズ」に関する正確な知識を持たないがために起こる差別の実態について報告してくれました。
次は、沈相宇さんの「ハンセン病」。やはり感染力が低いにもかかわらず「恐怖の病気」と見られ、患者だけでなく関係ない人までも差別にあってきたという歴史を紹介してくれました

3番目には祖母井世和さん、河光希さん、都悠兆さんの「被差別部落」。「河原者」を中心に、なぜ差別が起こるのかを考察してくれました。
終盤に近付いて、邊廣烈さんの「在日コリアン」。
やはり自分たちのルーツとして関心のあるテーマであり、どんな風に展示されているのかが気になったとのこと。朝鮮学校への補助金差し止めを人権問題として捉えるべきだという主張には会場でも何人かがうなずいていました。
そしてラストに朴苑善さんの「女性」。女性といいながら性のあらゆることに触れたこのテーマでは、近現代の女性の扱われ方を、博物館でも使っていたすごろくを交えて説明したりして、感覚的にわかりにくい面のあるこのテーマをうまく扱ってくれました。

最後に苑善さんがまとめとして、この博物館には各テーマで証言が紹介されている、いろんな痛みを知り、またそれを乗り越える、越境人でありたいと話してくれました。
相宇さんや悠兆さんが触れていましたが、自分に関係ないと思ってしまうと、差別はストッパーがなくなってしまいます
。越境人を掲げるからこそ、また在日コリアン中心として発足したKISだからこそ、自ら直面する民族差別を見つめ、また自らとは距離のある人権問題にも触れてほしいと思います。
発表者のみなさん、本当におつかれさまでした! そして見に来てくれた30人以上の生徒、教職員の方々、ありがとうございました!

水野友美(社会科教員)