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「Identity 私の正体」~教養・LA授業

本年度最後の教養科のLA授業となった2月14日、教養科コーディネーターの金敬黙先生により、「Identity 私の正体」と題した授業が行われました。
「周囲が呼ぶ『私』」と「私の思う『私』」の間にあるズレを認識すること、そして、「私の正体」を生徒たちそれぞれが探求することが目標とされました。

授業のなかで金敬黙先生は、「在日コリアンって誰のことですか?」「自分を表現するために『在日』という言葉を使うことは、どこまで必要ですか?」といった問いを投げかけ、生徒たちと対話を行いました。
そのうえで生徒たちには、日本や在日コリアンなどの、国や民族をあらわす言葉を使わずに「私」を表現すること、「私」ひとりにしかあてはまらないような言葉で自己紹介をすることが求められました。
生徒たちからは、「サッカーが嫌いなサッカー選手」「寿司にしょうゆをつけて食べない中学生」「世界を平和にするハスキーボイスの女の子」といった、オリジナルな「私」の紹介がされました。

高等部の生徒たちに対しては、「新しい伝統をつくる場としてKISを活用してもいいのでは?」という先生からの問題提起で、50年後の理想のKISの姿について、生徒同士の話し合いがもたれました。
生徒からは、「世界の200以上の国の人たちがやってくる学校」「コース制のカリキュラムのなかから授業を選択できる」といった意見が出されました。

この「私」は誰なのか、なぜKISで学んでいるのか、「私たち」が将来のKISの生徒たちに残したいものは何か。
本年度の教養科は、これからの「私」と「私たち」を発信して修了となりました。