KISマインドの早期の涵養と各教科の学習方法を説明することを目的に、2013年度新入生オリエンテーションが4月8・9日の両日、行われました。
少々緊張気味の中等部1年、高等部1年生の新入生たちのアイスブレークの時間に始まり、各教科の説明や嚴校長によるKIS建学の精神や理念についての話がありました。
高等部1年生に対する進路指導のオリエンテーションは、熟練の進路指導担当である池田副校長による“対話”と“ゲーム”方式の授業展開となりました。
そこには受験の仕組みや偏差値などの話は当然のごとく?皆無。
「決定しなければならない瞬間とは」を裏テーマに、冒頭から「自分にとって選択の正しさとは何か」との問いが出されました。
テンポの良い授業展開に生徒たちも集中力を切らせることなく応答していきます。
生徒たちの頭の中がフル回転しているのが分かります。
「お金のため」「やりがいのため」などの答えから、また議論が膨らんでいきます。
その後のゲームは、30秒内に将来自分がめざす職業を書くことから始まりました。
「映画関係の仕事」「作曲家」「とび職」「医者」「法律家」など多彩な職種が出されました。
池田副校長からは、「1年後に同じ質問をすれば、80%の答えは変わっている」と一言。
その後も、3人がグループになり、生徒Aの将来の夢や職業などについて生徒Bが質問しまとめ、別の生徒Cに伝えます。
最後に池田副校長が生徒Cに、「あなたが生徒Aの職業を決めなさい」と促します。
生徒Cは「そんなことはできません。
人の人生を僕が勝手に決められません」と答えました。
池田副校長は「そうやろ。
学校が生徒の人生を決めることはできない。
この大学のこの学部に行きなさい、と学校がいうのは実は効率的で楽だけれどKISではしません」ときっぱり。
最後に、「自分の進路について自分で考え調べて、1カ月後に進路アンケートを提出すること」とサラッと伝えて授業は終わりました。
授業を受けた高等部1年の新入生は、「めちゃ面白い授業でした。
考えさせられました」と感想を語りました。