~ 2013年1月12・13日、みんなの頬が赤いのは、それは何も、効きすぎた暖房のせいだけではありませんでした。
それは、“高揚感”と“熱気”の「非日常」、転じて、「日常」へのエネルギー…キーワードは、<UNESCO School>、そして、<Sustainable Development(持続可能な開発)>…! ~
40ヶ国から集まる「ユネスコ・スクール世界大会(於:岡山県2014年)」開催に向けた準備企画として、中華人民共和国から「中国人民大学附属中学校(高校)」と、大韓民国から「上黨(サンダン)高校」の高校生達、そして、北は北海道、南は九州から、日本の高校生達が、大阪府立大学・中百舌鳥キャンパスの、国際会議も開かれる学術交流会館に集結、非日常的展開のフェスティバル、“高校生による高校生のための国際フォーラム”、『日韓中高校生フォーラム(主催:文部科学省・大阪府立大学/共催:大阪ユネスコスクールネットワーク・岡山市/後援:大阪府教育委員会・堺市教育委員会・ユネスコアジア文化センター)』が開催されたのです。
歩けばふわふわ雲の上、みんながみんな、一様に饒舌となり、特別な高揚感と熱気に、会場が包まれました!
会場につめかけた数百人の出席者が、共有した時間は…;
身近ではあるけれど我々の未来の創造に障害となる事象を、問題提起の“種(たね)”とし、<Sustainable Development(持続可能な開発)>の可能性を探る為のディスカッションが行われました。
韓国チームからは、“スマートフォン中毒<Smart phone addiction’s problem>”に関する諸問題のプレゼンが、数百人レベルの意識調査結果とともになされました。
また、中国チームからは、“より良い教育、そして、より良い未来へ<Better Education, Better Future>と題されたプレゼンがなされ、中国国内における地域経済格差、及び、家庭の経済状況に拠る教育機会の格差について、具体的な事例が報告されました。
中でも、住民票が当地にないことを理由に、高校受験と大学入試の機会が奪われた女子高校生が、たった一人で抗議運動を起こし、やがて大きなムーブメントとなる事例も紹介され、集団で同一行動を行うイメージを持っていたと言う、当日参加のある高校生も、中国という国自体のイメージが一新された、と言っていました。
さらに、日本チームは、在日本のUNESCO School合同チームで、日本の食文化に関してプレゼン、伝統文化としての食とともに、最近の日本の食事情を紹介、同時に、“農業問題<Problem Facing Our Agriculture>”や“食糧輸入に関わる問題<Food Import and Sustainability>”について、事例を示し、具体的な数字を挙げつつ、問題提起がなされました。
その後、「公共マナー」と「異文化理解」について、韓国と中国と日本チームに分かれ、意見を出し合い、議論が広がっていき、Day 2の、そもそも、そうしたら、『発展』とは何ぞや、というディスカッションへと、つながっていき、さらに、3ヶ国『共同宣言』へ。
今回のディスカッションは、決して競争的なものではなく、勝者と敗者を決めるものでもなく、ともに意見を出し合い・対話し、言わば“知の創造”を、座標点と時間を共有する、今日出会ったばかりの、目の前の・隣に座る仲間となったなかまともに思考していくこと自体が目的なのです。
確かに予定調和的になりがちで、ある種“優等生”的な展開に陥りがちではあるものの、“勝ち組”という言葉が世を席巻した、その不“安定”で排他的な世に、一石は投じることができた、と確信しています。
・・・報告②へつづく・・・