さまざまな年齢、所属を越えた人々によるトークサロンであるKIS恒例の哲学カフェの今年第2回目が5月29日(木)放課後、KIS生徒や教職員、関西大学サッカー部や大阪大学大学院生などの大学生ら20名あまりが参加する中、行なわれました。
テーマは「JAPANESE ONLY」にモノ申す、と題してサッカーJ1浦和レッズのサポーターによって掲げられた横断幕をどう見るか、についてさまざまな議論を行ないました。
最初の自己紹介から、自らの民族差別の経験やヘイトスピーチの現場に出くわした経験など、生々しい経験も話されました。
「どうしてそうした差別がなされるのかが分からない」「差別をする人自身が厳しい家庭環境にあり、その人を取り巻く環境が影響しているのでは」「PCゲームの中にも、とても排外的なルールがあったりして、日常的に人を排除する意識が植え付けられている」などの意見が出されました。
参加したKIS生徒たちの多くが、直接差別された経験を持っている事実に驚きました。
ファシリテーターの廣田景一先生の、「じゃあ、どうすれば差別はなくなると思うか」との問いかけには、「自分とはちがう人たちとのふれあいや交流の経験が重要」「差別はなくならないと思うが、減らすことはできる」「教育が重要だが、まずは互いを知ることから始まるのでは」「集団や組織の中に、意識的に多様な考え方や違いを持つ人を入れておくことが重要では」などの意見が出されました。
1時間30分ほどの時間は、あっという間に過ぎました。
次回、第3回哲学カフェは6月23日(月)午後4時30分からです。
テーマは「10年後のKISを考える」です。
教育の大変革期を迎えている中で、学校の存在意義とは何か、について、「あーでもない、こーでもない」と議論をします。
同日午後6時からは「大人の哲学カフェ」も開催します。
お気軽にご参加ください。