昨年に引き続き、第2回哲学カフェ合宿2012が、12月21日に実施され、生徒・教職員ら20名が参加しました。
多様な人々との異なる意見・価値観のすりあわせである対話を深めることを通じて、生徒の論理力やコミュニケーション力を高め、「しなやかな強さ」を身につけるとともに、生徒教職員間の交流と親睦を深め、学校としての一体感を形成する機会とすることを目的に実施されました。
放課後に始まった、この日の哲学カフェの1部では、「友だちって何!?」をテーマに、3グループに分かれて対話を行いました。
「自分の友達は何人いるか」との問いに、50人以上と答えた生徒が多かったのに比べ、大人たちの答えは10人以下が多かった。
「親友と友だちと知人は何が違うのか」などについて各自の経験を交えながら対話を深めました。
その後、寄宿舎での夕食を経験した後、哲学カフェの2部では、「豊かさとは何か」をテーマに、「豊かさ」を問う世界各地の事例を映したDVDを鑑賞した後、対話を行いました。
グローバリゼーションによって引き起こされる環境破壊や人々の不安の増大などの負の側面を解決していく方向としてのローカリゼーションによる持続可能な社会の必要性が提案されているDVDの内容への意見交換が行われました。
「効率と競争という価値観についてはどう思うのか」「劇団に入っていて、将来はダンスのプロになりたいが、この業界は完全な競争の世界だ」「DVDの提案する内容は理解できるが、グローバリゼーションを全否定はできないし必要でもある」など、現代社会が抱える難問についてさまざまな論議を行いました。
この日の合宿では、合計5時間の集中的な対話を行いました。
お疲れ様でした。
来年も「哲学カフェ in KIS」は続きます。