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2020年度1学期が終わりました。(校長あいさつ)

生徒・保護者・教職員の皆さま

コリア国際学園 校長の金正泰です。

本日、2020年度1学期の終業式を実施しました。

3月の休校から数えておよそ5か月におよぶオンライン教育活動でした。この間、人類は新型コロナウィルスの感染拡大と言う脅威の中で大変な苦しみを経験することになりました。そんな中で、生徒や教職員の安全を最優先しながら、試行錯誤してオンライン教育活動を実施してきました。韓国や中国にいる生徒たちは日本に入国できない現状でさみしい思いをしたと思いますが、しっかりとオンライン教育活動に参加してくれました。

オンライン授業は4月から始まりました。生徒や保護者のみなさまには環境を準備していただくために多大な協力をしていただきました。先生方は初めてのオンライン授業のために、普段の倍以上の時間をかけて準備をしていただきました。心より感謝いたします。4月は午前中のみオンライン授業を実施し、午後は課題学習としました。これは生徒の負担や、先生の教材研究の負担を軽減するためでした。実際にオンライン授業が始まると思った以上に授業がスムーズに進み、生徒たちの学習に対する姿勢など、自己管理能力も向上したと感じられました。
その経験から、5月はすべての授業をオンラインで実施しつつ、適切に課題を取り入れるようにしました。しかし、対面授業をオンラインに入れ替えるだけの授業では長時間の学習に無理があり、また、目が痛い、腰が痛いなど、生徒の体調にも問題が生じるようになりました。
そこで6月以降はオンラインならではの学習方法を模索し始め、課題学習とオンライン授業を組み合わせて、生徒たちが自ら学ぶ学習スタイルを目指しました。これはこれからの教育の在り方にも関わるもので、学習者の適性や各々の持つ力によって多様な学び方を探求していくものです。これは、今後の学び方にもぜひ取り入れていきたいと考えています。
反面、ビデオや音声をオフにして主動的な学習活動ができない生徒もいました。個人の事情やWi-Fiの接続環境もありますが、今後の課題としたいです。

クラス活動ではクラス会議を主な活動ととらえました。クラス会議において学級委員を中心にクラスの課題を見つけ、議論することはとても大切なことです。人々の集団ではリーダーだけが重要なわけではなく、フォロワーの役割がとても大切です。みなさんは時にはリーダーになることもあり、時にはフォロワーになることもあります。それぞれの立場で自分や自分が属する集団の中で役割を果たすようにしてください。それを、全校生集会で協議し、教育評価諮問会議で提案してください。次は11月に教育評価諮問会議があります。これを何度も繰り返し、柔軟に変化していくことで、私たちが目指す学校に少しずつ近づけてい行きたいと思っています。これは対立ではなく、「より良いもの」を作るためのプロセスです

以上の二つのことが、問題解決能力・コミュニケーション能力を伸ばす実践になります。

2学期からは通常通り登校して学校生活を始める予定ですが、新型コロナウィルスの感染拡大や留学生の入国制限の状況によって、変わるかも知れません。変更などがありましたら、メールにて連絡しますので、1日1回くらいはメールを確認するようにしてください。
夏休みの間、体に気を付けて、感染に気を付けてください。
高3は進路の具体的な準備をしっかり進めてください。

8月20日は8時30分の登校です。

早く社会が落ち着きを取り戻し、学校でみなさんと一緒に始業式ができることを願っています。