~ 国際会議を成功させるためには ~
2014年、日本で開催が予定されているUESCO School世界大会に向けて、準備着々、その前段階としての東アジアの高校生たちが海を越え日本に集結、その東アジア・フォーラムの準備も着々と。
前回・前々回に引き続き、大阪府立大学、今回は大学本部(大阪府堺市)の学術交流会館で、8月18日・19日の二日間、第3回東アジア・フォーラム準備セミナーが開催されました!
今回は、大阪~近畿を超え、全国から(北は北海道・南は九州まで!)、なんと数百名の高校生たちが集結、その熱気でクーラーはほとんど効かず、あらためて、UNESCO School加盟校一校一校の、そして、代表参加生徒一人一人の底力と意気込みを知ることになりました。
その大きなムーブメントに押されてか、大阪府立大学理事長・学長をはじめ、文部科学省、岡山県教育庁、大阪府教育委員会から代表が出席!
ますます、盛り上がる、UNESCO Schoolです(*´∀`)
さて、われらがKISは…代表5名が、今回も活躍してくれました!
リーダーの金蓮姫さんを中心に、鄭俊くん・姜瑜羅さん・朴苑善さん、そして、今回は副リーダーの姜瑜珍さんの代わりに岩田有華さん(初めての参加で、早速今日の司会進行の大役、しかも、英語分担当…!おつかれさま!)が、嚴敞俊校長先生と池田千丈(大介)先生に引率され、参加してきました。
ちなみに姜瑜珍さんは、韓国語スピーチ大会優秀賞の副賞である韓国研修に参加のため、今回の準備セミナーは参加できませんでした(しかし、ピンチヒッターを立てる用意周到さは見事!)。
本番の役割も決まり、金蓮姫さんと鄭俊くんが、総会議長の大役。姜瑜珍さんは、司会進行。姜瑜羅さんは、渉外担当(しかもセクションのトップ!)。朴苑善さんは、議場装飾担当(今回が初仕事デビュー!)。
今回、第3回は、全国の高校生たちが、2008年実施の7ヶ国高校生国際会議を運営した経験のある現大学生の先輩たちのサポートの中、「国際会議を成功させる」ためのテーマ学習・ワークショップを経験していきました。
中でも、全国の高校生が、4名一組となり、データをもとに、世界の諸問題を、持続発展の阻害になるという視座で捉え直し、喧々諤々ディスカッションを展開。
難しいのは、“解答”がないこと。
そして、現在進行形の問題故に、悲しいまでの現実、という“(ある種の)痛みがともなう”ということ…ディスカッションは真剣そのもの。社会科教師としても、正直ワクワクしてしまうひと時でした!
また、「ともに」・「持続的な発展」を、UNESCO Schoolの大きな方向性として共有しているため、「(競争的で勝ち負けを前提とする)ディベート」ではなく、ディスカッションによる“知の創造”の練習も行いました。
例えば、ディスカッションを通し、帰納法的な手法によって全員が意見や考え出し合って、必要に応じ止揚していくプロセスを体験、その上で普遍的な価値や考えを抽出していくのです。
時間をかけ、他校の生徒と座標点と時間とテーマを共有する…
時に、自分が否定される痛みにもたえねばなりません。
時に、意外な援軍に顔をほころばせることもあるでしょう。
そこにあるのは、『Koreaを出発点とした「International」への道(筋)』でした。
「自(分)を確立するには、他(者)と出会わなければならない」のですね!
ところで、我がKISの代表5名ですが、チームとしての結束がシステムと機能してきたのでしょう、多くの組織や団体が、そうであるように(お約束であり、“(所謂)ベタ”との意)、必要(性)と定義付けもないまま、リーダーを決め、副リーダーを置き…ではなく、この『チームKIS』では…
①代表とは何か? ②組織とは何か? ③この組織におけるリーダーとは? ④この組織に求められる役目~使命とは? ⑤この組織における成功とは? ⑥この組織のゴール(のイメージ)とは?…を考え続け、ミーティングを、まさに言葉通り重ね、「行動と実践~思考~修正~行動…」を実践。
その結果、副リーダーを置くことを由としたようで、その役職に姜瑜珍さんが就くことに。
記録(“かたりべ;語り部”)には、姜瑜羅さんと朴苑善さんが。
男子独り奮闘の鄭俊くんは、第1回準備セミナーの「校内報告プレゼン会」担当を毅然と引き受けてくれました。
初回の産みの苦しみ、とでも言うのでしょうか、コロンブスの卵が云々の特別感の壁も、仲間に支えられ、なんとか乗り越え…と思いきや、予想以上の参加者に・参加者の数に(当初の予想は5名前後、実際は30名近く!)、予想以上の教職員の参加に、少々圧倒、「国際会議の成功とはそもそも何なのか?」・「その成功のイメージとは?」・「今日のプレゼンで最も伝えたかったことは?」等々の、本質的な質問が容赦なく矢継ぎ早にバンバン出され、教員でも“どもって”しまいそうな緊迫感の中、(少々びっくりしたのですが…)堂々と・毅然と、しかも紳士の振る舞いで、回答していました。
(回答)内容は、多分にリサーチ(部分的)不足の呈はあったものの、“一番バッター・イチロー”の役目は果たしたと思いました。
第2回準備セミナー「校内報告プレゼン会」は、夏休み直前の慌ただしいスケジュールの中、開催は断念。
その替わりというのか、危機管理の一種、瞬時の判断で、報告レポートを短時間でまとめ、新聞形式の工夫をし発行、休暇入り直前に、全校生徒に配布できました!
姜瑜羅さん、見事な判断と行動力でした。
それを支えた、他の4名のメンバーの動きも見事。チームワークの勝利ですね!
UNESCO School東アジア・フォーラム準備セミナーは、まだまだ続きます!
合掌
池田千丈こと、池田大介(KIS社会科教諭・UNESCO School担当)
,海外研修