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「歴史を直視し、未来を共創する」ジェーソン・リチャード・クーバス駐大阪神戸アメリカ総領事

2024年度共通テーマ学習「アジアの平和と共生」の3回目イベントとして、ジェーソン・リチャード・クーバス駐大阪神戸アメリカ総領事を迎えての講演会「アメリカから見たアジアの平和」を1月14日、開催しました。
クーバス総領事は、キューバ系移民2世で、何もない中でも、ご両親の期待に沿えるべく、一生懸命に努力してきたこと、そのようなアメリカンドリームの実現がご自分のアイデンティティになったと自己紹介をしました。外交官のキャリアは25年前、大阪でスタートして、各国を移動しましたが、日本勤務が一番長く、ソウルでも3年間の経験をお持ちでした。
記憶に残るエピソードとして、福岡に勤務していた時に、広島と長崎の平和式典にアメリカの外交官が参列してこなかったことを知り、ご自分でまず長崎の式典に参加し、東京の大使の参加を促し、また広島・長崎とハワイによる対話を進めて、これが後にオバマ大統領の広島式典への参列につながったこと、それ以来、両式典にアメリカの外交官が参加することになったと明かしてくださいました。この経験を元に、歴史を直視することと未来をともに創っていくことの大切さを力説していただきました。
中国については、国際社会へのフルメンバーになってもらうべく、WTO加盟をはじめ、数十年間サポートしてきたが、中国は独自の国際秩序の形成に関心があるらしく、これに対応するには米国と日本、韓国を中心に、アジア各国の協力が必要だとしました。
その後、生徒たちの質問に一つひとつ丁寧に答えていただき、総領事の趣味なども含めて、アメリカの見方について勉強することができました。ご多忙な折、とても有意義な時間を作っていただきましたクーバス総領事と館員の皆様に感謝申し上げます。
校長