教養・LA授業「法哲学~論理の知識」①②を実施

8月29日・9月12日の2回にわたって行なわれた今回の教養・LA科では、KISの社会科教員である池田千丈先生によって、「法哲学~論理の知識」と題した授業が行なわれました。
2回目の授業には他の教職員ら5人も参加しました。KISの教養・LA科授業は、原則的に大人の参加も自由です。年齢や経験などの違う生徒と大人が一緒に学びます。

「まずは頭をぐちゃぐちゃにしてほしい」。
池田先生のそのようなひとことから始まった授業は、「法律に固有の考え方とは何か?」という問いを中心に、さまざまな情報を盛り込みながら進められていきました。
「安楽死」や「ミニョネット号事件」などの国内外の具体的な事件、世界史上の出来事、社会心理学的な実験、憲法・民法・刑法の具体的な条文、うどんとそうめんの違いなどの雑学、『ロミオとジュリエット』『プルーフ・オブ・マイ・ライフ』『三匹の子豚』といった映画、外国人参政権などの時局的な問題、そして池田先生の豊富な経験談など。

以上のような情報から「法律的な見方・考え方」を学びつつ、授業では常に、別の見方・考え方ができないか?」という問いかけがなされました。
「学校では発言の機会を与えてくれるけど、社会ではそうじゃない」「発言しなければ、同意したとみなされますよ」。
そのように言って先生は、人の説明を鵜呑みにするのではなく、常に自分で思考する批判精神を身につけること、そして相手に説得的に自分の意見を伝えることの重要さを語りました。

法律には、意思・主張がある者に権利を認めるという性格がある。
けれども、それを逆手にとって自分の主張を説得力のあるかたちで発信するためには、さまざまなことを学ばないといけないし、学びを通じて「自分の理論」を作り上げる必要がある。
授業は、「自分の人生をとおして、自分の理論をつくってもらえれば」という池田先生からのメッセージで結ばれました。

具体的な情報と抽象的な議論を行きつ戻りつし,生徒と対話的に進められた今回の授業は、おそらく生徒たちの頭を「ぐちゃぐちゃ」にしたことでしょう。同時に、頭が「ぐちゃぐちゃ」になることの楽しさや、そこから自分の「理論」を創り上げていくことの魅力を感じとったのではないでしょうか。

 

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