教養・LA授業 「哲学と私③~世界について考える」実施

6月20日、金泰明先生による高等部2・3年生を対象にした教養科の授業が行なわれました。
「哲学と私」と題した3回連続の授業の第3回目で、今回は「世界について考える」がテーマでした。

このリンゴは、アメーバやトンボ、コウモリや犬にとってどのように現れているだろうか? 授業は、実物のリンゴを手にした金泰明先生の、このような問いかけから始まりました。
身体のあり方によって世界の姿は異なっているのではないか、あらゆる生き物にとって共通する客観的な世界は存在しないのではないか。
世界の姿についてのそのような疑いが,生徒たちに投げかけられました。

議論は人間にとっての世界の現れ方にも及びました。
五官がおおむね共通している人間の場合、リンゴのような「もの」はだいたい同じように現われます。
では,「もの」ではなく、「ことがら」はどうか。
「美しさ」や「善さ」、「正しさ」といった、理念や価値観に基づく判断や意味は、歴史や地域を貫いて同じなのか。

授業では,中世ヨーロッパの「理性(神)+物質→生命」というカトリックの世界観から、「物質→生命→理性(人間)」という科学技術の発達を踏まえた近代の世界観への変化が説明されました。
「神」によって人間を含めた世界が生み出されたのではなく、理性をもった人間が,人間のために世界を変えていくことができる。
人間にとってのこのような世界の現れ方の変化の意味を、どのように受けとめるべきか。
問いは生徒たちに持ち帰られました。

最後に,全3回の授業を終えた生徒たちの感想が一人ずつ語られました。
「今まで考えなかったことを考える時間だった」「言葉には深い意味があることを感じた」「社会の授業で言葉だけ習ったこととつながっていて,おもしろかった」「哲学には難しいイメージをもっていたが,日常的な例を通して考えると、思ったよりも難しくないのかもと思った。
でも,改めてこんがらがったこともある」といった感想が、生徒たちからは語られました。

 

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