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2015年度第6回卒業式を挙行

新たな「越境人」輩出の場

 2015年度・第6回卒業式が、2016年2月20日(土)に「夢・命・愛センター」で開催され、13名の卒業生をはじめとして保護者や関係者など約150名が参席しました。
「越境人」を世に送り出す場である卒業式は、学校にとって最も大切な行事であるとも言えます。
 
第1部の卒業証書授与式では、厳粛な雰囲気の中で校長先生から卒業生一人一人に卒業証書が手渡されました。
卒業証書を手にする卒業生の表情は、緊張感の中にも喜びと自信が漲るものでした。
校長先生による挨拶の後、茨木市議会議員の中村信彦さんから卒業生に対して、「地域と共に歩んできたKIS、地域との活発な交流と共に立派に成長したKISの卒業生」という内容の祝辞が贈られました。
 
第2部、KIS恒例の学生会主体の卒業パーティーは学年ごとに卒業生への創意工夫を凝らしたメッセージや歌が発表され、間違って失敗する後輩の姿にも、感動の涙や思い出が溢れだす場面の連続でした。
卒業生による学校生活の思い出が込められたビデオ上映と、在校生や両親、教職員に宛てた手紙の朗読がありました。
卒業生たちの脳裏には様々な思い出が刻まれ、涙を流しながら手紙を読む姿が実に印象的でした。
 
先生方へのメッセージの場面では、先生に対して反抗したりトラブルを起こしたことのある生徒が登場しました。
その卒業生は、先生方から学んだこと、今の自分を育ててくださった先生方からの愛情とサポートに感謝の気持ちを真摯に伝えました。
また、韓国に帰国されてその場におられなかった先生への感謝の気持ちも忘れずに伝える姿は、多くの先生方に恵まれた生徒であったこと如実に物語っていました。
 
毎年の特徴ですが、卒業生らは進路においても「自分にとっていい大学」、「自分の第一志望大学」に進学しています。
ある卒業生は、韓国の二つの名門大学に合格して両親も大いに喜ばれたのですが、「自分にとっていい大学」である日本の大学に進学すると決断して両親を説得し、周囲を驚かせました。
また、高校2年次に韓国から来た一人の留学生は、KISで学びながら弁護士になる夢を見つけ、その夢に向けて懸命に努力する中で日本語の壁も大学入試の壁も乗り越え、見事に法学部入学を成し遂げました。
それらは、やはり生徒が主体となりながら「自分の進路」、「自分の将来」に関して真剣に考え、苦悶する過程があってからこそできる選択であり、それこそKISで育てられた力だと言えるでしょう。
 
最後に、第1期卒業生から歌い継がれている「奇跡の学校」を合唱し、卒業生としての成長と「越境人」として活躍していく姿が実感できる、KISならではの卒業式として幕を閉じました。「奇跡の学校」はこれからも続いていくでしょう。