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第4回哲学カフェ実施~「ゆるす」ってどういうこと? 

年齢、所属などさまざまな境界を越えたトークサロンであるKIS恒例の哲学カフェ。
今年度第4回目のテーマは、「『ゆるす』ってどういうこと?ゆるすことは幸せになるための処方箋?」。
7月7日(月)の放課後に開催され、教室には、KIS学生や教員に加えて、在日コリアン青年連合(KEY)の方や、大阪大学大学院生・教員を含む多彩な顔ぶれ13名が集まりました。
冒頭、参加者それぞれの「ゆるした」、「ゆるせなかった」経験から話が始まり、両親や兄弟との喧嘩、クラス内での衝突、誘惑に負けてしまう自分、最近のニュースでゆるせなかったこと、など多岐に渡る話題が提供されました。
その後次第に、「ゆるせる」ことと「ゆるせない」ことの違いについてや、「どのようにすれば、ゆるすことができるか」といった深い対話に移っていきました。

「時間は、視野を広げてくれて、感情を落ち着かせてくれる。」
「『ゆるす』ことが大事である一方で、未来のためにゆるしてはならないこともある。」
「ゆるせることとゆるせないことの違いは、その背景に、あたたかいものがあるかどうか。」
「両者の違いは、きっと『失うものの大きさ』なんじゃないか。」
「思い込みが解決を難しくしていることもある。たった一言で楽になることも。」
「ごめんね、と言ってその場で終わりではなくて、その日から、解決の道が始まるんだと思う」―。

「お母さんとの喧嘩でもやもやとしていたから参加した」と話していた学生は、哲学カフェを終えて帰るときには、すっかりほぐれた表情に変わり、「なんか、もうゆるせそうな気がする」と一言。場や空間、対話の持つ力を改めて感じるひと時でした。

「たぶん、『哲学カフェ』がいいんじゃなくて、『哲学カフェ』という空間で人間と人間が出会い、価値と価値が出会い、共感し、違和感を感じ、ぶつかりあい、感心し、終了後、知らない世界を通り抜けたような気にさせてくれる。それが壮快なんです。(哲学カフェファシリテーター担当:廣田先生)」

次の哲学カフェは、夏休み明けの9月を予定しています。
哲学カフェの唯一のルールは、「自由であること」。ふらっと立ち寄るも、途中抜けも、話すも話さないも、とにかく自由な時間と空間です。
皆さんの心よりご参加お待ちしております!