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「学びの共同体」から取り組む社会科授業の実践

新年あけましておめでとうございます。
今年もKIS社会科は日々精進してまいりますので皆様どうぞよろしくお願いいたします^^

2014年に突入したわけですが、遅れ馳せながら2013年11月29日(金)に行われた「学びの共同体から取り組む社会科プロジェクト」の第一弾として何が行われたのかご報告したいと思います。

みなさん、「学びの共同体」という言葉を聞いたことはありますか?「学びの共同体」とは、『21世紀型の学校のヴィジョンであり、哲学であり、活動システムです。
学びの共同体の学校改革は、学校を子どもたちが学び合う場所にするだけでなく、教師たちも専門家として学び育ち合う場所とし、親や市民も改革に参加し協力して学び合う学校づくりを推進しています。
その目的は、一人残らず子どもの学びの権利を実現し、一人残らず教師の専門家としての成長を保障し、大多数の親や市民が信頼し協力し合う学校を実現して、民主主義社会を準備することにあります。
このヴィジョンのもとに、学びの共同体の学校改革は、公共性の哲学、民主主義の哲学、卓越性の追求という三つの哲学と、教室における協同的学び、職員室における同僚性の構築、保護者や市民の学習参加の実践を追伸しています。
現在、この改革は国内の学校はもとより、アジア諸国を中心に国際的な連帯によって推進されています。』(「学びの共同体HP引用」https://japan.school-lc.com/)韓国でも「배움의 공동체」として、知る人は知る概念です。

「学びの共同体」についてもう少し簡単に説明しますと、「学びの共同体」を取り入れた授業は、教師が講義形式で授業を行い、生徒たちはただそれを聞き、板書をするだけの一斉授業ではなく、生徒が4人1グループになり、グループのメンバー同士で考え、助け合いながらプリント学習を進めていくものです。
KIS社会科は、2013年度前期の反省(中等部・高等部各学年の生徒の授業参加度や授業態度、学習到達度など)をもとに、後期からこの「学びの共同体」を取り入れることにしました。

最大の目的は、前述しましたが、やはり『一人残らず子どもの学びの権利を実現』することであり、子どもたちによりよい授業を提供したいからです。
しかし、まだ、KIS社会科は「学びの共同体」の授業をしていると大々的に言えるようなレベルではないので、ここは謙虚に、「学びの共同体から取り組むプリント学習」というような表現を使っています。><

KIS社会科は前期後半から、書籍を通して「学びの共同体」について研究してきましたが、ついに帝京大学経済学部地域経済学科草川剛人教授と東京大学総合文化研究科の永島孝嗣先生をKISに招待することが実現しました。
お二人は社会科教員3人の授業(池田先生による高2現代社会・水野先生による高1世界史、本人による中1社会)を見学なされ、草川先生が直接「学びの共同体」の模擬授業をして下さいました(日本史)。
また、私たち教員が日ごろ悪戦苦闘している様々な事柄について活発な意見交換もさせていただきました。

KIS社会科の「学びの共同体から取り組むプリント学習」は主に高1と中1で実施されています。
これからも子どもたちによりよい授業を提供するために努力を続けたいと思います。
草川先生、そして永島先生本当にありがとうございました

(文責:社会科教員 金明佳)