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『宋宇蘭先輩のボツワナインタ-シップ体験記』②

5月11日(土)、KISの第一期卒業生であり、現在は立命館アジア太平洋大学(APU)に在学しているが、プレゼンのために、わざわざ九州からKISに来てくださいました。
プレゼンの内容は、文部科学省が推進しているプログラムで大学側が選考の上代表として送り込んだ宋宇蘭先輩のアフリカ大陸のボツワナにおける1ヶ月間のインターシップについて。
さすが先輩!単にめずらしい所へ行った、そこでの“武勇伝”に終始せず、『何のために行き・いったいそこで何をし得たか』ということが、自らの力量不足にも言及しながら時に内省的に、一過性ではなく継続的という未来志向の視点も織り交ぜ、語りに語ってくれ、KIS後輩たちからの様々な質問にも受け答えしてくれました。

プレゼンは、自由参加にもかかわらず、会場の音楽室が立ち見が出るほどいっぱいになり、中等部1年から高等部3年まではば広い年齢層の学生が参加しました。
“英語と日本語の二ヶ国語ミックスで進行”されたのですが、時に英語、時に日本語と、スムーズにコードスイッチングがなされ、そのあまりにも自然な多言語の流れの結果、中等部1年生たちもついて行きやすく、わかりやすかったと思われます。

宇蘭先輩曰く、最初はアフリカ自体にさほど興味を持っていなかったが、世界中から留学生たちが集まる国際大学APUに通っていることを通し、ボツワナ出身の友達とも交流している内に、“自分にとっての海外”が単に身近なアジアや欧米という枠を越えさせ広がり、それらををきっかけに今回のインターシップ参加が実現したようです。
このように、ひとつのきっかけがひとつのチャンスを生み、それがやがてひとつの人脈へつながり、やがて新しい発見や経験、そして新たな学びにもなるということを、宇蘭先輩は私たちに教えてくれました。

最後に。ボツワナで先輩は、現地の小学校で日本文化や日本語を教え、現地教員の補助もしていたそうです。
帰国後、プレゼンテーターである宇蘭先輩含む大学生たちが提案した「1400人交流プロジェクト」が進行しているとのこと。
それは、今私たちに何かできることはないだろうか?と考えたとき、単に何かを寄付し援助して終わりという、ある意味、日本的な支援策より、人と人とのつながりを重視した交流がもっと大切ではないかとの考えからだそうです。
もちろん物資的支援も必要だが、単なる物資的な支援より人と人をつなぐための企画、それが「1400人交流プロジェクト」なのです。

UNESCO部を通してKISもぜひこのプロジェクトに参加し、世界との交流を広げ、どんどん行動していきたいと思います!
『宋宇蘭先輩、ありがとうございました!』

報告文責:姜 瑜羅(KIS高等部2年UNESCO部共同リーダー)